二人組の女はサニーを前にこう言った。
「この街を潰す。サニーが護るこの街を!」

そう言うと二人は衝撃波を飛ばし、攻撃を仕掛ける。
サニー達はすぐに避けた。そんな二人にサニーは詰め寄った。

「私達の街を破壊してどうするつもりなの?それになんで私の名を?」
二人はこう切り返し、黒いドレスを着た方が喋り始めた。

「私はサニーブラックっていうの。そんでこっちはサニーホワイトよ。ま、簡単に言うと私達は双子であなたをコピーしたっていうとこかしらサニーさん。」
ブラックはおちょくりながら言う。

そんな二人にサニー達は戦おうとしたが、ホワイトが遮った。

「私達はサニーと戦いたいの。サニー以外は下がってよね!」
サニー以外の三人は後ろに下がった。そこへマイケルは地上げ屋と戦った時の薬をサニーに飲ませた。

そして

「てってってってっ115系、てってってってっ115系」
マイケルはそう言いながらサニーの頭と顎を両手でリズミカルに挟み、戦闘力を強化させた。

そして遂にサニーvsブラック&ホワイトの戦いが幕を開けた。
サニーとブラックの拳がぶつかり合い、膠着状態になる。

そこへホワイトが横から攻撃を仕掛けた。
「隙ありっ!!」

ドゴォッ

不意をつかれたサニーは勢いよく吹っ飛ばされ、ビルの壁に激突した。

二人は更に畳み掛けるように手のひらを別のビルに向ける。
すると一瞬でビルが崩壊して瓦礫の山になり、それを勢いよく飛ばした。

瓦礫がサニーに襲いかかるが、サニーはそれを光らせた手で二人に向けて跳ね返した。瓦礫はそのまま二人に直撃し、畳み掛けるようにエネルギー弾で攻撃した。
これで倒したかと思われたが、それでも砂埃の中から立ち上がってきたのだった。

「なんて耐久力。」
サニーは驚く。

「当然よ。あなたをコピーしたのだから。」
二人は声を揃えて言うとサニーに殴りかかった。

サニーも負けじと拳のラッシュを浴びせ、目にも止まらぬ速さで激しい殴り合いが繰り広げられた。

一瞬の隙を付いたサニーはエネルギー弾を連射する。
もちろん二人は避けるが、ひたすら撃ち続けた。

そしてサニーは巨大なエネルギー弾を生成した。それを見た二人も巨大なエネルギー弾を生成し、互いにぶつけ合った。
「私は負けない!」
サニーは必死で押し切ろうとする。

「それはどうかな?」
二人はそう言うとエネルギー弾を合体させた。予想外の展開にサニーは驚く。

「はあっ!」
二人は息を合わせるとエネルギー弾をサニーに投げつけた。倍の威力に膨れ上がったエネルギー弾に為すすべもなく押されてしまう。

そして

ドドオオオオオオオオオオオオオオオオオン

巨大なエネルギー弾は大爆発を起こして消えた。

「サニー!!」
ルージュは叫ぶ。しかし二人は畳み掛けるように巨大なエネルギー弾を投げ続けた。

「これでとどめよ!」
二人はそう言うと大量の爆弾を生成し、一斉に投げつけた。爆弾は次々と爆発し、辺りは火の海となった。
ルージュ達はもう駄目かと思い、死を覚悟した・・・瞬間だった。

「あれはサニー?」
火の海から動く影・・・それはまさにサニーだった。

サニーは血に濡れつつもこれほどの攻撃をもろともせず火の海を背にこちらに向かってくる。

「今度はこっちの番よ!!」
手を光らせると二人に強烈なパンチをかました。攻撃を受けた二人は血を吐きながらも体制を保ち、手を光らせた。

その間にサニーは再び巨大なエネルギー弾を発生させ、両手で持ち上げた。二人も同じく巨大なエネルギー弾を持ち上げ、互いにぶつけ合った。

「絶対に負けない!」
サニーは巨大なエネルギー弾をさらに巨大にしてゆく。二人も負けじと威力を上げようとするが、サニーは限界まで威力を上げ続けた。

すると

「嘘でしょ?」
なんとサニーのエネルギー弾は二人のエネルギー弾を飲み込んでいったのだ。

そして

「これで終わりよおおおおおおおおおおお!!!!!」

ドッゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン

特大になったエネルギー弾は二人を直撃した。攻撃を受けた二人はその場に倒れると邪悪な気が消えて姿が変わり、ブラックはショート、ホワイトはセミロングの黄色い髪と黄色とピンクを基調とした服装に変わった。

「洗脳されていたのね。」
サニーは二人が元に戻ったのを見て安堵した。

程なくすると二人は目を覚ました。
目を覚ますと二人は何がなんだかわからなく混乱した。そんな二人をサニーは優しく落ち着かせたのだった。

「そういえば名前まだ聞いてなかったね。」
サニーがそう言うと二人は名前を名乗った。
「私シャイニーって言うんです。」
「あたしはルミナスよ。ついでに言うと双子であたしは妹なの。」
ショートの姉はシャイニー、セミロングの妹はルミナスと名乗った。

「私はサニーっていうの。」
サニーも名乗った。

「ところで私達は一体・・・」
シャイニーが言おうとした時だった。

ドドオオオオン

突如周囲を衝撃が襲った。一同が目を向けるとそこには赤髪と青髪の男がいたのだった。

続く

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